鱸@エンタメブログ

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思ってたんと違う② ~The Lord of the Contracts外伝~

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「Kさん、そろそろ12月の半ばですが、契約書の方はどうですか?」

 

契約書の締結の日付は11月1日になっているため、早めに終わらせたく電話で催促してみた。前回連絡から2週間あまりたっているので、さすがに進捗はあるだと思っていた。

 

「すみません。うちの顧問弁護士がいまちょっと忙しいみたいで、もう少しお待ちいただけますか。」

 

 「できるだけ急いでくださいね。お願いしますよ」

 

おかしい。もうかれこれ1か月近く時間が経っている。それなのに全く進んでいる気配がない。特にもめるはずのない内容の筈だ。何をこんなに時間がかかっているのだろうか。

 

翌週に再度電話をした。

 

「Kさん、どうですか?もう来週で今年も終わりですよ。もし、修正があるならこちらもリーガルの確認をとらないといけないので、すぐにでも戻していただきたいのですが」

 

もし、ここで修正があれば年内の締結はほど無理だ。何もない状態で1か月以上待たされているのに、ここで修正が入り、うちのリーガルのやり取りが発生すれば、どんだけの時間がかかるのか。何もないって言ってくれ。問題ないので、判を押して送ります!って言ってくれと思いながら、返事を待った。

 

「内容の一部に関して、顧問弁護士が修正した方がいいと言っているんですよ」

 

終わった。これで年内の締結はなくなった。。。契約書が添付できないとなると、経理が請求書を受け取ってくれなくて、お金が支払えない。。。

あれ?でも、これうちのせいではないし、先方のが悪いのであればこちらはしはらわなければいいだけではないか?と心を何かがよぎった。

 

「どの辺ですか?Kさん。この内容で他社さんから何か言われたことがないんですが。」

 

「えっとですね、私もよくわかっていないのですが、うちの顧問弁護士がそんなことを言っていて。。。」

 

「では、至急その点を指摘して、契約書を戻してもらってもいいですか?」

 

「はい、できるだけ急いでもらいますが、今、うちの顧問弁護士が海外の重い案件を扱っているらしく、昼夜が逆転しているみたいで、、、」

 

「私は年内は27日までなので、よろしくお願いいたしますね」

 

と、電話を切り、上司の席に向かった。

 

ダメだった。。。向こうが契約書をすすめてくれていないことを理由に、今月の支払いを飛ばそうかという考えは、全部を言う前に否定された。まあ、そうだよね、そんなわけにはいかないよね。向こうに問題があるとしても、うちの会社の信用問題にもなるし。

 

そして、今年最終日の27日を迎えた。

 

午前中に電話をしてみた。

 

「社長は外出中です」

 

という返事だったので、メールを入れておいた。

年内最終日ということで、夜は軽く飲む約束だったので、18時には会社をでる予定だった。念の為、17:30に再度、電話をいれてみた。

 

「社長は外出中です。戻りはわかりません」

 

18時になったので、私はまだいる人に年末の挨拶をすませ会社をでた。

 

つづく。