鱸@エンタメブログ

ドラマや映画、本やマンガの感想を中心に書いているブログ。マーケティングやビジネスよりのことは、こちらのnote に https://note.mu/copiz

休日はマーケターの殻を脱ぎ、無名のデザイナーとしてソラを見上げる ~あるいは「デザイナー渋井直人の休日」を観る~

マーケターという職業は、ビジネスとプライベートの境が曖昧である。

 

ふと足を止めたセレクトショップで、オーナーが仕入れた雑貨から遠くミラノの流行の兆しを感じることもあるし、都会の雑踏の中で耳にする、すれ違いざまの会話からシンガポールのクライアントから依頼されているプロモーションのプランを思いつくことがある。

 

そこにオンとオフはない。

 

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常に新しい情報をインプットし、アウトプットする。そして、それが1つの呼吸のように自然にでき始めた時、僕のマーケターしての人生が開けた気がする。

 

しかし、それでは柔軟な発想はできなくなってしまう。ビルドアップされたカチコチの筋肉では、ジェンダーフリーな今の世界ではフィットできないのだ。しなやかに強く、それでいてエレガンス エンド ビビッド。それが僕の流儀。

 

優れたマーケターというのはオンとオフの使い分けができている。またまだマーケティングの世界の路地裏で生息しているちっぽけな存在である僕には少し難しい。

 

「一流は上質な時間を過ごす。特に休日においてはね」とお茶目にウィンクしながらそう言ったのは、NYで華々しく活躍する僕の心のメンター、ディビッド・コトラーだ。

 

休日、僕は殻を脱ぐ。マーケターとしての殻を。ディビッド・コトラー、いやDKの言葉を実践するために。

 

それはセルフブランディングなんだろう?と言われることがある。熱量が全てのように語られる今のマーケティングの世界では、「個」の生存戦略自体が自己のポジショニングであり、ブランディングのように語られる。

 

僕はコンフォートゾーンに安住するつもりはない。常に新しいフィールドを求め、自分の中の高みを目指す。そこに他人との比較なんかない。No,1でもなく、Only oneでもSuper one。そこが僕が辿り着くべき場所だ。

 

なので、僕は休日に殻を脱ぐ。自然にしている呼吸法すら変える。波紋は少し使える。そして、デザイナーとしてアトリエに籠るのだ。

デザイナーとしての僕の実績はない。無名のデザイナー。まだ誰にも知られておらず、無垢でピュアで穢れを知らないデザイナー。セルフライフデザイナー。そう呼ばれている、僕に(笑)。僕の人生をデザインすることだけが仕事だ。

 

夜。ソラを見上げる。人里離れた山荘には、人工の光はない。薪を割り、暖炉に火を灯す。星の輝きを見ながら、ソラの広さを感じる。そして、僕の小ささを自分の中に浸透させていく。

 

トワイライトゾーンが終わる頃、つまり昼と夜の境目が曖昧な時間が終わる頃。僕はアトリエをでる。マーケターの殻を身に着けながら。

 

そして、僕の休日が終わり、日常が戻ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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©渋谷直角/宝島社 ©「デザイナー 渋井直人の休日」製作委員会

渋井さんが好きだ。もしかしたら今期一番好きなのかもしれない。冒頭の渋井さんの語りが好きだ。うざい、超うざいw ちょっとマネしてみた。下手だけどw

 

渋井さんは女性関係が全て失敗しているけれど、仕事全て成功している。とても愛すべき人だ。