鱸@エンタメブログ

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ZOZOから見るコミュニケーションデザインに思うこと

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みなさん、台風は大丈夫でしたか?

私は、駅に人が溢れ入場すらままならないので、午後出社することにして家に帰ってきました。

 

さて、本日は10/1です。3月決算の会社は下期のスタートということで節目のタイミングです。本日話題にするZOZOも本日から社名変更という節目のタイミングです。

 

 

社長の前澤氏が日も変わった0.37に上記のツイートをしております。

 

そして、今朝の朝刊

 

 

社員から社長宛という体をとり、女優との浮名やプロ野球の買収の件など、”お騒がせ”な事案を逆手にとり、最後は「社員が主役」と宣言した上で、初の月旅行にで締める、なかなか洒落た仕上がりになっています。

 

そして、この件について好意的な発言が多くTwitterにあがっています。

 

 

 

 

 

指摘している方もいますが、だいたい企業は社名変更のタイミングで広告を打ちますし、これらの発言のリツイートも田端氏ですし、この広告も「コミュニケーションデザイン室長」である田端氏の仕事だと思います。

 

では、なぜ割と普通の振る舞いが話題になるのか?

 

それこそ、正にコミュニケーションデザインの賜物と考えられます。

 

まず社名変更の話題は、

www.hochi.co.jp

 

5/21の段階ででており、定期株主総会の議案として掲げられていました。

 

剛力さんとの交際発覚は1か月前の4/26のことでした。

jisin.jp

 

交際発覚は、たまたまだとは思いますが、その後のこの話題は芸能ネタとしてTV、ネットで話題になり、その1か月後の社名変更に続きます。

 

そして7月の「新生ZOZOビジョン発表会」。

marketing.itmedia.co.jp

 

8月末からの前澤氏の意味深なツイートから、

 

9/17日の世界初の民間人月旅行に繋がります。

toyokeizai.net

 

ここまで1連の流れは、計画されて実行に移されてきたもののはずです。社名変更もロゴの変更も思いつきではできないものですし、月旅行もそんな簡単に契約ができるはずもありません。これらは用意周到に計画的に準備され、実行に移されてきたはずです。

(剛力さん以外は。。。これも計画だったら、凄いですけどねー)

 

しかし、計画され実行されるという面で見えれば特に普通なことです。よくあるとえばよくある話です(月旅行のインパクトは除く)。

 

ZOZOの件がここまで話題化されるのは、コミュニケーションデザインが一連の流れとして、見ている人の頭の中で繋がるからです。前澤氏本人がソーシャルメディアを使い始めたことも大きいですが、これを指揮している田端氏の活躍が大きいと思われます。

 

田端氏自身もいろいろと話題を欠かない人ですが、

 ご自身で著書を出され、それにまつわる活動「田端大学」とか、いろいろされており自身の発言力を最大限に使われています。

 

その田端氏は常に自身のフォロワー(ファン)に前澤氏のツイートをリツイートし、ZOZOの活動もリツイートしていきます。

それにより、この一連の流れがすべて見ている人の頭の中で繋がっていきます。もちろん、ツイッターをやっていない人も世の中には多いので、テレビ、新聞、雑誌などへの話題提供、プレスリリースは欠かしていないはずですが、現在は、テレビも新聞も雑誌も情報源としてインターネットやSNSを活用しているので、その中で話題化されると当然、テレビ、新聞、雑誌などでも取り上げられやすくなります。

 

そうして、立体的な情報発信が可能になってくるのです。

 

この今日的なソーシャルメディアを絡めた情報発信が、ZOZOのコミュニケーションデザインの強みであり、他の企業でできていないことであると思います。普通のPR担当のサラリーマンにこれをやれというのも酷な話ですし、これを代理店に設計しろ!といっても難しいことになります。

なぜならZOZOのコミュニケーションは当事者が当事者として実施していることだからです。言ってしまえばオーナー企業だからできるということもあります(特に社長の交際の件を広告で触れるとか)。

 

しかし、1企業がこのようなコミュニケーションデザインを実施して、企業認知を高めているのは、はっきりした事実なので競合他社がこれを無視するわけにはいきませんし、このコミュニケーションデザインを目の当たりにする生活者は、これまで通りのものでは古臭く、つまらないものに見えてくる可能性が高いのです。

 

ZOZOから見るコミュニケーションデザインを研究し、新たな方法論で勝負していく時がきていると思います。

 

 

アド〇ックなのでデジタル広告がーとか方法論とか手法の話をしている場合ではないのです。