鱸@エンタメブログ

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追記:2018年 M-1 グランプリの感想

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今年のM-1霜降り明星が王者となりましたね。

あのファイナルランドの結果からすれば、順当だと思います。和牛の演技は素晴らしかったけれど、あれは和牛の世界の演技で笑いではなかった。。。でも、和牛の実力は安定していて、最終演者になってもあの完成度はすごいと思いました。

 

先の順番が不利というのは今年も変わらず、序盤は押さえて点数をつけるとか、他の審査員のコメントにつられて点数をつけるとか、審査員のコメントによって会場が顔色を伺うとか、その辺は今年も変わらずというかなんというか。(去年のユニバースはそれがあってファイナルにいけなかった)

 

でも、この14年ずっと見ていて今年思ったのは、審査員の序盤からのダメ出しが多かった。会場が最後松本人志が泣きそうになったと言っていたけど、あの空気を作ったのは審査員だったと思う。特に立川志らくのコメントはかなりきつくて、会場に余計なプレッシャーを与えていたと思う。

 

でも、だからといって立川志らくが悪いというのではなく、彼は彼の基準で点数をつけていて、97点や99点をつけているので審査員としては良かったと思う。逆に最高点93点-最低点84点のオール巨人や最高点92点-最低点86点のサンドイッチマン富澤の点数のつけ方が気になった。いや、それでもオール巨人は最大最少で9点差あるからいいのか。そうすると最高点96点-最低点90点で6点差しかつけていない中川礼二も問題か。

 

たぶん点数のつけ方は個人の裁量に任されているのだと思うけど、分散が小さい点数ではメリハリがつきにくいし、何人も審査員がいる意味が少なくなる。出番順が大きく左右する現在のM-1方式では特に点数のつけ方は大きく勝敗に左右することになる。

 

点数はその大会ごとの相対評価つけられるべきで、笑いの絶対評価ではないはず。もっと点数の分散が大きくなるつけ方をしないといけないんだろうな、と思う。去年から笑み籤という方式で順番の不公平感をなくそうとしているけど、審査員の審査方法を変えた方がよりフェアになると思う。

 

でも、さすがプロの審査員だと思ったのはトムブラウンへの点数のつけ方。会場がかなり引いている状態で、見ている視聴者もこれは点数をつけづらいのではないか?と勘ぐっているところに第6位の順位をつけたところ。

 

個人的に一番残念だったのは、敗者復活はミキではなく、プラス・マイナスだったろう!ってこと。もっとかき回したんだろうけどなー。(でも、笑み籤方式は敗者復活戦の勢いを殺すシステムだからファイナルに絡むかどうかはわからないけど)あと、なんか14代王者の決定があのネタで、っていうのはちょっと残念。

 

でも、今年も楽しませてもらいました。

 

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以下、追記。

www.buzzfeed.com

バズフィードが標準偏差を出していましたが、私が上記で書いた得点差は分散のことで、私は分散が大きい(つける得点に差がある、メリハリのある)審査員がいいのではないか?と書きました。

 

高得点つけた審査員の点を除いて集計しても、上位3組に変動がないということであれば、フィギュアスケートのように最高得点と最低得点を省いて、残りの人の平均(合計値でも同じ)で順位をつけたほうが妥当なのではないでしょうか?