鱸@エンタメブログ

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ドラマ『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』第1話では判断保留

日本ラグビーの勝利の余韻にひたりながら、今期期待のドラマ『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』を見ました。

とても情報量が多く、とても1話だけでは判断ができないな、という感想をもってしまいました。

 

blog.copiz.tokyo

 

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©Nippon Television Network Corporation

これが、刑事ドラマと呼べるのか

目が覚めると俺の横には女性刑事の亡骸があった。
手には拳銃
なぜか俺の記憶は数ヶ月消し飛んでいた。
俺がコイツを殺したのか……。
それとも何者かにハメられたのか……。
容疑者は『自分自身』と俺の『目に映るすべての人物』
俺を疑い追いかける同僚刑事。
かつての仲間は一夜にして敵に。
相棒は亡き女性刑事の一人息子である幼き少年ただ一人。
やがて事件は未解決の「十億円強奪事件」の真相へと繋がっていく……。
女性刑事を殺したのは…?
十億円を奪ったのは…?
疑いが加速し、裏切りが止まらない。
究極のアンストッパブル・ミステリーがここに開幕!
一人の刑事が巨悪に反乱を起こす、予想を覆し続ける規格外の刑事ドラマ!!

この物語、一度見たらその結末を見届けるまで、
「とんでもないこと」が止まらない。

 

番組HPに記載されているイントロには上記のことが書かれています。とにかく情報量が多いです。

出だしのイントロの27秒の間にどれだけの情報がつまっているのでしょうか?「145」「カエル」「老婆」「眼鏡」「バン」「札束」「新型インフル」「3Aで出てきたヒーロー」「注射針」「コーヒー」「タバコ」「拳銃」「心拍」「手」おそらく全てが今後なんらかの意味があることが明らかになってくると思いますが、とにかく情報量が多い!!

 

しかも、当人は記憶喪失。キーとなる碓氷薫は登場と同時に死んでいる。そして、同僚含め、理事官も捜査一課長も公安もすべて怪しい。もう無茶苦茶ですw

 

現在進行形で過去を遡っていくという形はよくある形といえばよくある形ですが、それ以外の周辺情報もありすぎてとても1話では処理できません。そして、遊佐清春の過去情報を豊富すぎます。

 

ハングレ集団との関係(清春は数か月間の記憶がないけれどベルムズのことを覚えているということはそれ以前からの関係のはずだし、『魁皇高校立てこもり事件』から半年のはずだけれどベルムズの親玉が娑婆にいる?)、宮城遼一との手柄問題、南部との過去、才門との過去、碓氷薫との関係と息子克喜が清春の息子の可能性までほのめかしている第1話です。しかも、最後のエンディングで、碓氷薫が電話しているシーンが流れるのですが、その最後にはあえて読唇をさそうような演出まで入っています。

 

最後、誰に「おやすみ」といって電話を切り、誰に「ごめんなさい」とつぶやいたのか?

 

脚本は3Aの武藤将吾氏なので、すべては逆算で作られおり、要所要所の視聴者の勘違いを誘発させるギミックを大量に仕込んでいるはずなので、どんでんがえしに次ぐ、どんでんがえしが展開されることだけで予想されますが、やはりドラマの初回としては情報量が多くて、なかなかシンドイです。

それも含めて、このドラマが新しい形を目指しているのだとは思いますが、なかなかどうしてとっつきにくい印象は否めません。

 

ドラマの演技で言えば、期待の賀来賢人工藤阿須加が喰っている感がある第1話でした。なかなかの切れっぷりで非常に良かったです。

 

またドラマの演出上、結構雑だなと感じた点もありました。碓氷を殺害した拳銃が警察支給の拳銃とわかり硝煙反応ワードを出しているのに、殺害現場での銃撃戦するとか、10億円事件の犯人4人が同士討ちした映像もどう見ても何かの意思が介在している(操られている?)のに幕引きが図られたという話になるし、才門は催眠術か暗示で清春をコントロールしているようにあからさまに見せるし、そもそも10億円事件で碓氷が行ったことは一人の警察キャリアとしては異常な範囲(犯人特定して、10億円見つけて、それを隠すとか)をあからさまにしているところとか。

なんとなく、もちろん伏線なのでしょうが、雑だなという印象をもってしまいました。

 

今後、そんなことすらひっくり返されて、ええええええええええええ!!!!ってなることを期待せずにはいられませんが、第1話だけではこのドラマの評価は一旦保留かなと思いました。

 

今日から俺は‼とか3Aの時みたいに、これは期待できる!!!という確信はもてなかったなー。それすら、うらぎられるのかなー。