日本での公開初日(2018.11.09)の初回の会で観てきました。
何でしょう?最後のライブエイドのシーンでは嗚咽が止まらなくなり、はたから見ると祈りながらスクリーンを見上げているキモいオッサンに見えたことでしょう。初回で良かった!私の見た地元のスクリーンでは1/5も埋まっておらず、前後左右誰もいなかったから。でも、明日からは激混みになるんじゃないかなー。
前情報とか前評判を一切見ていないから知らないけど、これはですね、映画館で観た方がいいですよ!!
もうね、感動したという言葉では軽い感じがします。
揺さぶられって感じですね。
QUEENは私の中では、中学の時に初めて聞いて、どちらかというとオールディーズに近い感じで、カーペンターズとかサイモン&ガーファンクルとかと同じカテゴライズにありました。怒られそうですが。
でも大好きで、アルバムも持っていたし、2005年にあった
Queen + Paul Rodgers(クイーン+ポール・ロジャース)
は横浜アリーナに行きました。
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(以下、ネタバレが含まれます。)
根っからのQUEENファンには怒られそうですが、フレディがインド系ということは知らず、また空港でバイトしていたなんてことも当然知らず、伝説のスターがどんどん身近になってくる感じがしました。
フレディは1991年に亡くなっているわけですが、関係者は存命であるわけで、この映画を作成するにはいろいろとあったのではと思います。悪者のように描かれる人もいるし。
映画自体はセリフ量もそれほど多くはなく、フレディの心情や心の動きは彼の表情や態度で表現されるのですが、それがいい!!!彼の葛藤が伝わってくるのです。すごい演技力だと思います。
今では彼はゲイだということは誰しも知っていることですが、自分がゲイだと気づいていく過程とか、細かなシーンに散りばめられています。
名曲たちが生まれていくシーンとかも根っからのファンの中では有名な話かもしれませんが、とても新鮮で、今もQUEENを流しながら書いているのですが、聞いていて楽しくなります。
この映画はやはりジャンルとしては音楽映画になるのかな?と思いますが、すべては最後のライブエイドのシーン1点に向けて加速していきます。
彼の孤独、彼の葛藤、彼の人生が、最後のシーンに向けて駆け上がっていき、もうフレディ役のラミ・マレックがフレディ・マーキュリー以外に見えなくなってきます。
そして、伝説のライブエイド。ただ、流れくる涙を拭きながら、嗚咽を押さえて見上げることしかできませんでした。それまで描かれている彼の葛藤が全て昇華される一方で、何者でもない自分の小ささやお前は人生をかけて何かを成し遂げようとしているのか?という問いを突き付けられているようで、、、。
そして最後にアレがくるのです。ここまで数々の名曲が流れているのに、1回目も流れていないあの曲。いつ流れてくるのかな?と思っていたあの曲が最後の最後に。
その曲も歌詞も全てここに帰結するのか、と。
We are the champion
ライブエイドは1985年で彼の没年は1991年なので、そこで彼の人生が終わったわけではありませんが、ああいう映画の締めでよかったのだと思います。
凄い良かった。映画を観たというより、コンサートやライブを観たような感じでした。
ライブエイドはYoutubeで映像があがっています。これを今、見て映画の完成度の凄さを改めて感じました。いや、スゲーな。
超絶おススメです。
Queen - Live at LIVE AID 1985/07/13 [Best Version]
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