作品自体の説明は不要かと思いますが、松坂桃李が主演で2017年に話題になった映画です。何が話題かというと18禁です。成人指定です。なかなか人気俳優が主演で成人指定というのはないのではないでしょうか?
当時から気にしていなかったというとウソになりますが、なかなか18禁の会員制ボーイズクラブ舞台の映画を男一人で見に行くのもなかなか辛いものがありますし、こういう記事を読んでいたことを足が遠のいた原因の一つです笑。
わざわざ「宮太鼓は禁止」って書かなければならない応援上映があるのを知ると、これは女性が楽しめる空間が大事で男は行くべきでない!という謎の自制心が働いたものでした。。。
そして、帰省から夜中に帰ってきて、途中で眠くならないように飲んだ眠眠打破のせいで眠気が全くないので、amazon primeを適当に見ていらた『娼年』を見つけたという流れです。
prime対象ではなく、実際には有料でしたが。
感想としては、、、な、なるほど!!と。これが女性たちが桃李の腰の動きに合わせて太鼓を鳴らす演技か!と笑。
原作者の石田衣良は「池袋ウエストゲートパーク」しか認知していなかったので、へーこんな作品も書くのかという感じで、「娼年」のシリーズものなのですね。知りませんでした。
もちろん、原作と映画ではいろいろ(ストーリーとか登場人物とか)と違っているのでしょうけど。
中身としては、最初の方でとても引っかかる表現「横浜の繁華街」というのがとても不自然にねじ込まれていて、これが後半何かの伏線かと思っていたら案の定、母親も娼婦だったということのキーでしたね。
すべてが『娼』という言葉で繋がっている関係?絆?だっという感じです。
男性目線と女性目線では、SEXの表現は違うという話はよく聞きますが、私には男性目線の描き方だったのではないかなーという感想を持ちましたがどうなんでしょうか?応援上映があるくらいなのだから女性目線だったのかぁ。
でも、とても痛そうな感じだったんですよねー。
全体を通して「包み込む」「受け入れる」「否定しない」という大きな抱擁の力で女性の抑圧を解放してあげるという感じで、最近の女性向けirohaがメインストリームに乗りつつある感じと似ているのかぁと。
ただ後半の3人がシンクロすることを表現を狙ったのかわかりませんが、下からの光に包まれたSEXシーンはどうなんでしょうか?あれ、前半のいいムードをぶち壊す演出じゃないですか?あそこだけ、なんか全体のトーンから浮いていると思いました。もっとしっとりした方が、主人公の成長と愛情があふれる感じがでるんじゃないかなーと思いましたがどうなんでしょう?
結局は私は課金して『娼年』を見ましたが、このサイトに寄るとU-NEXTであれば、無料視聴が可能だそうです(会員登録が費用ですが)。
気になった方はご覧になってください。私が強く薦めるか?と言われれば、ネタとして見ていても損はないかぁくらいです。